2013年2月5日火曜日

法学検定の勉強法


法学検定の勉強法は、テキストを使った独学やスクールなどに通う方法などがあります。

資格の対策講座がある学校では、法学検定のある学校はとても少ないことがデメリットですが、通信制の学校や、ニュートンでおこなっているTLTソフトを使った通信講座などを活用すれば、法学検定の受験対策ができます。

株式会社 商事法務から出版されている法学検定のテキストがあり、ここから法学検定の問題が70パーセントほど出題されますから、試験対策としてはぜひ用意しておきたいものです。

テキストは
法学既習者試験過去問集
法学検定試験2級過去問集 アドバンストコース対応
法学検定試験問題集 スタンダードコース
法学検定試験問題集 ベーシックコース

とあります。

過去問集には開設もしっかりついており、レベルも表示されています。
さらに無償で使える問題集や過去問集のアプリも登場しました。
iphone版、アンドロイド版とありますから、ぜひ活用してみましょう。

通学や通勤時間を無駄にすることなく、アプリを使って法学検定の勉強ができます。
法学検定は誰でも受験できますが、内容は法律を学んでいるレベルに応じて決められていますから、初学者の人にとっては独学では厳しいかもしれません。

ベーシックのテキストや過去問を解いてみて、理解できないようであれば、通信講座などで、行政書士や宅建などを学んでから法学検定に挑戦するといいかもしれません。


法学検定のメリット


法学検定は法学部の学生レベルに応じてベーシックコース、スタンダードコース、アドバンストコースの3つの種類がありますが、法学検定を受けること自体は、学歴に関係なく誰でも可能となっていますから、法学を学んだ経験がない人でも、受験できることが魅力です。


法学検定を受けることのメリットは
○法的な知識が身につき、法律全般を理解できること
○就職の際に有利になること
○レベルに応じて受験できること
です。

法律を学ぶことがなぜ大切なのか?
それはビジネスシーンにおいて、法律の知識が少なからず必要になってくるからです。
現在では、法的知識の比重がとても大きくなってきており、企業では法律を理解できる人材を育てようと、さまざまな取り組みをしています。
そのひとつが、法学検定を受験することです。
リスク管理、コンプライアンスが重要視されてきています。

ビジネスにおいてどちらも会社の存続に関係してくる重要なことだということがわかるでしょうか。
トラブルを未然に解決する知識、トラブルが起きた場合、法的に対処できる能力があるかどうかは、企業が存続していくうえで必要不可欠と言っていいものです。

そのため、社員ひとりひとりが高い法的知識を持っていないと、リスクを避けられず、法令を遵守することもできなくなります。
法律を学んでいないから、知らなかったでは済まされないことがたくさん出てきますが、こうしたリスクを避け、適切な処理をするためには、どんな人でも法律の知識を持っている価値が高くなります。

法学検定を受けることで、リスクを避けられ、適切な処置をするための冷静な対応ができるようになります。

法学検定概要 ベーシックコース・スタンダードコース・アドバンストコース



法学検定のベーシックコース、スタンダードコース、アドバンストコースの試験概要です。


【ベーシックコース・スタンダードコース・アドバンストコース】

【受験資格】ありません


【願書受付】9月中旬から10月中旬

【試験日】11月

【試験科目・試験時間】
多肢択一式のマークシートによる筆記試験

【ベーシックコース】
4科目合計60問
法学入門憲法・民法・刑法 10:00~12:00(120分)

【スタンダードコース】
5科目合計75問
必須科目
 法学一般 憲法・民法・刑法 14:00~16:30(150分)

選択科目 A群から1科目選択
民事訴訟法
刑事訴訟法
商法
行政法

【アドバンストコース】
6科目合計55問
必須科目
法学基礎論 憲法・民法・刑法 10:00~12:30(150分)

選択科目 A群から1科目選択
民事訴訟法
刑事訴訟法
商法
行政法

選択科目 A群及びB群から1科目選択

選択科目 B群
労働法
倒産法
経済法
知的財産法


【合格基準】
合否判定委員会が試験結果を分析し決定。
0点の科目があると総合得点に関係なく不合格となります。

【試験地】
札幌市、仙台市、東京都、愛知県、京都市、大阪府、岡山市、愛媛県、福岡市、沖縄県


【受験料】
ベーシックコース(基礎)(旧4級) 4200円
スタンダードコース(中級)(旧3級) 6300円
アドバンストコース(上級)(旧2級) 9450円
ベーシック・スタンダードセット 8400円
スタンダード・アドバンストセット 12600円


【合格発表】12月下旬


【合格率】
ベーシックコース
スタンダードコース
アドバンストコース

法学既習者試験


既習者試験の概要です。

【法学既習者】
【受験資格】ありません。誰でも受験することができます。

【願書配布】5月から

【願書受付】5月中旬から6月中旬まで

【試験日】7月下旬

【試験科目・試験時間】
正誤問題と択一問題のマークシート式 各科目25問程度

第1部(必須)
憲法・民法・刑法 12:00~13:30 (90分)

第2部(必須)
民事訴訟法・刑事訴訟法 14:00~15:00 (60分)

第3部(任意)
商法 15:40~16:10 (30分)

第4部(任意)
行政法 16:40~17:10 (30分)


【合格基準】
合否判定委員会が試験結果を分析し決定。
0点の科目があると総合得点に関係なく不合格となります。

【試験地】
札幌、仙台、東京、神奈川、名古屋、京都、大阪、広島、高松、福岡、沖縄

【受験料】12600円

【合格発表】
8月中旬
法学既習者試験は、合否判定をおこなわずに、スコアだけ受験者に通知されます。
法科大学院に入学するために、法学検定の結果をその証明とするときには、法科大学院によって既習者レベルの判定方法が違っていることに注意が必要です。

法学検定とは


法学的要素を持つ人材が、今どの企業でも強く求められています。
法律の役割を理解し法的な実力の有無を試す検定が、法学検定です。
法学検定には4級、3級、2級とありましたが、2012年度から名称がそれぞれベーシックコース、スタンダードコース、アドバンストコースに変更されました。

ベーシックコースは、法学部2年次程度のレベル。
スタンダードコースは、法学部3年次程度のレベル。
アドバンストコースは、法曹を目指している法学部3年と法学部修了程度のレベルです。
さらに2003年度からは、法科大学院ができたことに伴い、法学検定既習者試験ができたことに注目です。

法学検定に合格していることで、既習者であることを証明することができるため、法科大学院からも高く評価されています。
法学検定で資格を取得することで、法律の実力を証明することが可能となっています。

法学検定のように、法律の知識を試す検定はいくつか種類がありますが、法学検定は、公益財団法人 日弁連法務研究財団と、公益法人商事法務研究会が共同で実施している検定で、法学の民間資格のなかでも知名度が高く、信頼性の高い検定です。
法学検定は、どの級にも受験資格がなく、誰でも受験することが可能となっています。

ガイドブックで学ぶことができますから、学習対策がしやすく、働きながらでも取得を目指せます。
法学検定では、名称が変わっただけではなく、受験料や科目の出題数も変更されています。
古い情報ではなく、新しい情報を確認して、法学検定試験に臨みましょう。